「おいしい」、受け取って。

暮らしの、ひっかかり。07

表紙。「おいしい」、受け取って。

ほめ言葉の、受け取り先。

「おいしいね」と言ってもらえたら、うれしい。それなのに、手間をかけていないことや材料のよさを説明したくなることがあります。

ペンタさんがスープをほめ、キムペンは切って煮ただけだと答える。

切って、煮ただけ。

「このスープ、おいしいね。」

「切って煮ただけだよ。」

特別なことはしていないつもりのキムペン。でも、ペンタさんが伝えたいのは、作り方の難しさではなさそうです。

味をほめられたキムペンが、だしがいいからと答える。

今度は、だしの手柄。

「味もちょうどいい。」

「それは、だしがいいから。」

ほめ言葉が、今度はだしのほうへ。おいしい材料を選んだことも、味を整えたことも、料理の一部なのですが。

ペンタさんの言葉を受け、キムペンがありがとうと答える。

キムペンに、言っているんだよ。

「……キムペンに言ってるんだけどね。」

「あ。ありがとう。」

説明を少し止めてみると、相手の言葉がそのまま届きました。

ほめられたら、説明の前に「ありがとう」。自分のしたことも、数に入れよう。

自分のしたことも、数に入れる。

材料がよかったことも、簡単にできたことも、本当。それと同じように、自分が作ったことも本当です。

ほめ言葉をもらったら、説明の前に「ありがとう」。相手のうれしさごと、受け取ってみてもよさそうです。

ほめられたとき、つい何と返しますか?

「暮らしの、ひっかかり。」は、キムペンとペンタさんの日々のやりとりから、暮らしの小さな気づきを描くPerch Creativeの漫画シリーズです。

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